Classiques japonais avec furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lisez 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 195 604 caractères · 391 écrans
二
――で遂に、孟達は、そうした心境を綿々と書中に託して、
(どうか、この趣を、諸葛丞相に取次いでくれ)
と、帰参の斡旋方を、李豊の父、白帝城の李厳へすがって来たものであった。
二
李豊は、以上のいきさつを、あらまし伝えてから、
「――そこで実は、父の李厳がいちど孟達と会いました。孟達がいうには、自分の心根は、魏の五路の大軍を起して蜀へ入ろうとした折のことで、丞相がよく酌んでいて下さると思う。どうか帰参のかなうように取りなして欲しい。もしお聞き入れ下されば、このたび諸葛丞相が長安へ攻め入るとき、自分は新城、上庸、金城の勢をあつめて、直ちに、洛陽を衝き、不日に魏国全土を崩壊させてお見せする。――と、さように父へ申したということなのでございますが」
孔明は、手を打って、
「なるほど、近頃にない慶び事だ。よく伝えてくれた」と、かぎりなく歓び、
「いま孟達が本然の心に立ちかえって、わが蜀を援け、わが軍が外より攻め入る一方、彼が内より起って洛陽をつけば、天下の相は即日あらたまろう」
と、李を篤くねぎらって、幕将たちと共に酒宴を催していた。ところへ、早馬があって、
「魏王曹叡が、宛城へ勅使を馳せつかわして、閑居の司馬懿仲達を平西都督に封じ、強って彼の出廬を促しているもようにうかがわれます」