Classiques japonais avec furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lisez 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 195 604 caractères · 391 écrans
高楼弾琴
一
と、ひれ伏した。帝は、
「否、否。疾風の計、迅雷の天撃。いにしえの孫呉にも勝るものである。兵は機を尊ぶ。以後、事の急なる時は、朕に告ぐるまでもない。よろしく卿の一存において料れ」
と、破格にもまた前例なき特権をあたえ、かつ、金斧、金鉞一対を賜わった。
高楼弾琴
一
魏の大陣容はととのった。
辛毘、あざなは佐治、これは潁州陽の生れ、大才の聞え夙にたかく、いまや魏主曹叡の軍師として、つねに帝座まぢかく奉侍している。
孫礼、字は徳達は、護軍の大将として早くより戦場にある曹真の大軍へ、さらに、五万の精兵を加えて、その力をたすけ、また司馬懿仲達は、総兵力二十万を、長安の関から外に押し並べて、扇形陣を展開した。壮観、実に眼もくらむばかりである。
仲達軍の先鋒に大将として薦された者は、河南の張、あざなは雋義、これは仲達から特に帝へ直奏して、
「張を用いたいと思います」
と嘱望して、自軍へ乞いうけた良将である。その張※(「合+おおざと」、第4水準2-90-10)を、帷幕へ招いて、仲達は、
「いたずらに敵をたたえるわけではないが、この仲達の観るかぎりにおいて、孔明はたしかに蓋世の英雄、当今の第一人者、これを破るは実に容易でない」