Classiques japonais avec furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lisez 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 195 604 caractères · 391 écrans
八
また祁山の前面にあった曹真の魏本軍も、孔明ついに奔ると聞くや、にわかに揺るぎだして追撃にかかろうとしたが、馬岱、姜維の二軍に待たれて、これも強か不意を討たれた。
その折、魏は大将陳造を失った。
八
漢中に入ると、孔明はすぐ伝令を派して、箕谷の山中にある趙雲と芝へ、
「予は、つつがなく漢中へ退いた。殿軍の労を謝す。卿らまたつつがなく此処に来らんことを祈る」と、云い送った。
ここは国境第一の嶮路である。加うるに友軍はみな漢中へ退いて、いわば掩護のために、山中の孤軍となった二将であったが、趙雲子龍はさすがに千軍万馬の老将、おもむろに退却の準備にかかった。
まず、芝の軍を先発させ、彼はとどまって谷のうちに潜んだ。魏の副都督郭淮は、
「祁山の捨て児が退きだしたぞ。ひとりも漢中へかえすな」と、猛然追撃にかかり、部下の将、蘇をして、軽騎三千ばかりひきい、さしもの細道を、飛ぶが如くいそがせた。
「趙雲はここにおる。来れるものは何奴か」
突如として、神異の相をそなえた一老将が、槍を構えて、彼の前にあらわれた。
「や。趙雲がここにもいた」
と、蘇※(「禺+頁」、第3水準1-93-92)はふるい恐れつつも兵を励まして戦ったが、ついに趙雲に打たれてしまった。