Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

だが、やがて七刻近く。

読経と参拝をすまして、粛然と、本堂を出て来た二十余名の浪士の一団があって、初めて、浅野家の百ヵ日らしいものが感じられた。

堀部弥兵衛、安兵衛父子の顔が見える。村松三太夫父子もいる。倉橋伝助、奥田孫太夫、磯貝十郎左、赤埴源蔵、高田郡兵衛、田中貞四郎と――順々にあらわれて来る顔は、浪々の後も、決して剛毅を衰えさせてはいない。いや、むしろ以前にも勝る軒昂たる意気が誰のすがたにもあった。

『又と、何日これだけの顔が会えるか、浪人すれば萍じゃ、このまま別れるのもさびしいて』

と、片岡源五右衛門がいうと、

『どこぞへ、立ち寄ろうか』

と、村松喜兵衛が堀部弥兵衛へ、

『老人――』

と呼ぶ。

弥兵衛は振り向いて、

『老人が老人を呼ぶに、老人とはちとおかしい』

『ははは。老人嫌いが、この頃は、わけて気にしなさるの』

『若返ろうと思うているのじゃ』

『大きに』

さも同感らしく頷いて、

『所で、その若返りに、どこぞへ立ち寄って、御法事を営もうという議があるが』

『よかろう。どこで』

『俗な茶屋では困る』

『海辺を歩いたら、かっこうな料亭があろう。若い者のおとなしいのは可憐しい。