Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

『やり難いのは、その傍観者の弥次声だ。事あれかしの人情が手伝って、小さい事も大きく云う。有り得ぬ事も、有りそうに云う。うっかりは、それに乗れん』

『とにかく、一刻も早く確めたいのは、吉良家の内部だが』

『さ、それがだ……。いつぞやも、麹町の吉田忠左衛門殿の浪宅に寄って、さし当っての困難が、上野介の在否を知ること、邸内の絵図面を手に入れること、内部の構え、寝所、抜け道の有無、警固の人物と人数などだが――誰もが各※(二の字点、1-2-22)、種々な方面から、心をくだいて、探ってはいるが、前にも云ったような厳重さに、まだ何一つとして、探り得たものはない。――さすがの大石殿も、これには、弱っておられた。無下に、策を為せば、事を破る因になるし……』

『――で、実はの』

善兵衛は、身をかがめて、煙管の首を、二階へ向けた。

『その策を、やりかけているのだが、これがうまくゆけばよいがと、今も気をやきもきしていた所だ』

『二階に、誰か?』

『吉良の小間使で――お粂という、ちょっと愛くるしい小間使がおるだろう』

『む……』

『おかしい事なのだ。あれが、要りもせぬ物をよく店へ買いに来る』