Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

一代家来

こう二人が持てあましている敵というのは、吉良家無二のさむらい、上野介の一代家来と自ら云っている清水一学なのである。

大小二刀、左右の手に持って、

(来いっ、いくらでも)

と、云った構え。

まだ十分な余裕を、この男は呼吸しているのだった。

一学が駈けちらした先々で、赤穂方の者は幾人か傷を負って、駈け捨てられ、蹴捨てられ、切っ先の勢いに刎ね捨てられている。

池に落ち込んだ相手がある。縁先から踏み落ちた相手がある。しかし一学はまだ、膝一つ地に支いていなかった。左の小手のあたりに薄い掠り傷が一点見えるだけにすぎない。

これは、心臓のつよさか、胆力のつよさか、腕のつよさか。

覚悟の程では、赤穂方の者も、清水一学も、違わないものを抱いていた。四十七人のしている程度の心構えを、清水一学も疾くから身の裡にかためて、

(――ここを退いておれの武士道はない)

と絶対的な立場に立ち、大小の二剣を抜き払って、主人に対する忠誠――自分に対する潔白――侍一代の総仕舞いを、この雪の中と決めてかかっているのである。

横川勘平は気がみじかい。

この大敵をひろった事は、こよいの武運とは思うものの片がつかない。