Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

古き傷痕

その時だ。――空には暁の紅がもうほのかに見え初めていた。

呼笛が鳴った。

合図。

かねてからそれは、こう諜し合せになっていたことである。

吉良どの、ここに有り。

上野介どの見つけたり。

四息、――五ツ息、――すべての人数が洩れなく集まって来るまで、その呼笛はふき続けられている。

古き傷痕

意外な所に、寝室があったように、又意外な所に、隠居所だけの台所があった。

そこの炭部屋であった。

一棟建ちで、小屋の戸には、外から錠が下りている。一見、何の異状もないように見えるが、

『はてな?』

主税が足をとめ、岡野金右衛門は、破目板へそっと、耳をあてて、窺っていた。

その間に、一方の路地から、木戸を破って、堀部安兵衛に矢田五郎左衛門がここへ来あわせ、又、横川勘平と、間十次郎のふたりもすぐ後から駈けて来た。

『――怪しいっ』

と、勘平が云った。

『開けろ』

主税が寄ると、万一の危険を思って、安兵衛がそれを押し退けるようにして、戸へ手をかける。

矢田五郎左衛門は、槍の石突で、錠前を二、三度突いた。錠が刎ねると一緒に、ぐわらっと、炭部屋の戸がひらく。

ふと、一人が足を入れかけると、いきなり真っ暗な闇の中から、皿や、茶碗や、炭や、棒切が飛んで来た。