Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ろうごくのはなよめ

牢獄の花嫁

吉川 英治

Lisez 牢獄の花嫁 (ろうごくのはなよめ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 213 caractères · 325 écrans

Aozora Bunko

よく眼をあいて見ろ」

「うむ、なるほど」

「何が成程だ。相かわらず、いつも、呑ンだくれていやがるな」

「よけいなお世話だ、やい、安」

「なんだ」

「てめえ、うちのやつに頼まれて、今朝、何処へ駕をやったんだ。あの、色の生ッ白い武士を乗せてよ」

「知らねえ」

「ふざけるな、相棒の兼に、聞いて来たんだ」

「あいつ、もう、しゃべったのか」

「ふてえ奴だ。ぬかさなけれや、てめえと、一騎打だ。さ、首を洗って、外へ出ろ」

「いいじゃねえか、何も、兼に話を聞いているなら」

「いや、てめえの方が、詳しい話を知っているはずだ。去年の十月頃に、問屋のお役人から、宿触れの出ているお尋ね者を知っているか」

「塙郁次郎とかいう、江戸で、女笛師を殺した下手人だろう」

「そうよ」

「それがどうしたんだ」

「けッ、頓馬なやつッていうものは、しかたのねえもんだ。てめえの肩に乗せて、五里も十里も、歩いていながら、気がつかねえのか」

そう言われて、安も、はッと何か思い当ったふうだった。しかし、そのために、彼に打明ける気にはよけいになれなかった。自分の口から密訴すれば、その報酬も自分のものだ。

「やい、ぬかせ」

「知らねえッていうのに、くどい奴だ」