Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans

Aozora Bunko

と才蔵はやりだした。

「正直のところ手前達は宝物を奪いに来たんだろう! へ、ちゃあんと書いてあらあ! そうよ、お前の額にな!」

「黙れ小僧!」

と人丸左陣初めてこの時一喝した。

「二種の宝には主はない筈。何んで奪いに参ろうぞ! ただ宝を発見けに来たのじゃ!」

「いいや宝には主がある。この俺こそ守り主じゃ」

才蔵なかなか負けてはいない。

「なに汝が守り主じゃと! 誰に頼まれて宝を守る。さあそれを申して見よ!」

「別に誰にも頼まれはせぬ。勝手に俺が守るのじゃ!」

「アッハハハ、おおさようか、おおかたそうだろうと思っていた。……勝手に貴様が守るなら、勝手に俺は持って行くまでじゃ」

つと人丸は進み出た。

「ならぬ!」

とそれを遮るように才蔵もつと進み出た。

「えい邪魔だ! 小僧退け!」

「えい邪魔だ! 泥棒退け!」

「これ邪魔すると手は見せぬぞよ」

「これ邪魔すると手は見せぬぞよ」――才蔵相手の真似をする。

「えい!」

と掛け声。閃めく白虹。間一髪に才蔵は飛んで、姿は宙に消えてしまった。と、その瞬間に白狼呻を作して飛びかかる。それを躱して颯と切る。――ウオと一声吠えながら、鞠のように地に転がる。