Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans

Aozora Bunko

「講談雑誌」連載終了時における結末

周章した大物主

「さあどうしたらよろしいやら、とんと思案に浮かびません」

「あの野蛮な獣人族などに、どんな事があろうと姫はやれない。取り返さなければならない、取り返さなければならない」

「が、どうして取り返します。敵の手へ渡らない以前なら、自ら策略もあったでしょうが、既に一旦渡った以上は、容易なことでは取り返せますまい」

「名案はないか? 名案は?」

「まず何より使者をやり、一時婚礼を待たせるのが、よろしかろうかと存ぜられます」

「うんそうだ、それが急務だ。傷物にされては堪らないからな。で、使者には誰をやろう?」

「ぞんざいで剽軽な米主をやったら、好結果を得るかもしれません」

「うん、それがいいそれがいい、すぐやってくれ、すぐやってくれ」

そこで山津主は部屋を出た。

間もなく部屋へ帰って来た。

「使者をやりましてございます」

「おお米主は行ってくれたか?」

「大分渋ってはおりましたが、それでもとうとう出かけました」

「ああ有難い、一安心だ」

大物主は溜息をした。

「早く返辞が聞きたいものだ。姫がどんなに悲しんでいるか、その様子も知りたいものだ」

「馬を煽って出て行きました。直に帰って参りましょう」