Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans
息せき切って
息せき切って
「この物騒な乱国に、たとえ領内でありましょうとも、そのお美しいご前様が、たった一人でお出かけなさるのは、ちと浮雲くはございますまいか」
心配そうに玉章が云った。
すると軽口の花車が、
「その心配はござりますまい」
「それはまた何故でございますな?」
「と云いますのはご前様のお美しいからでございますよ」
「これは何をおっしゃるやら、そのご前様のお美しいのが、危険の種ではございませんか」
「なんのそんなことがございますものか、そのお美しいご前様が、ニッコリお笑いなされたが最後、どんな我武者羅な男でも、そのままグニャグニャと骨なしになって、乱暴するは愚かなこと、這いつくばうでございましょうよ」
「おおこれはよく申された、ほんにそれはそうであろう。お館様をさえ気とも思わぬ、ご前様のことではある、たとえ山賊が出ようとも、たとえ色餓鬼が出ようとも、すぐにご退治なされるであろう」
「とは云え妾をお連れなされたら、一層安泰でございましょうに」こう云ったのは荻ノ江であった。「狼藉者など出ようものなら、すぐに首根っ子を引き抜いて、溝の中へ捨てて見しょう」
「いやいや妾は一人がよい」