Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans

Aozora Bunko

梟帥は獣人の部落でも、取り分けドン底の貧乏人で、それだけに無智で蒙昧であったが、云うことにはちっとも掛け値がなかった。

「なるほど、こいつあ道理だ」

獣人達は賛成した。しかしもちろんその中には、不賛成を唱える連中もあった。それは比較的金持ちの手合いで、あわよくば獣人の部落を出て、麗人国へ移ろうと、心掛けていた者どもであった。しかしその他の連中は、異口同音に賛成した。

しかし獣人の九分九厘までが、梟帥の説に賛成したのは、梟帥と同じ考えが、心の底の底の方に、長い年月のその間に、こっそり培養れていたからでもあって、決して決して突発的に、賛成したのではないのであった。

梟帥はそこで代表となって、麗人族と掛け合った。

「お互いに仲よく握手しやしょう」

もちろん穏しく云ったのであった。

どうして麗人族が同意しよう。

「身分が異う、馬鹿を云うな! 産まれながらお前達は下等なのだ!」

にべもなく一蹴した。

そうして彼らは獣人の領地、産霊の谷を占領し、勝手に工事を起こすことにした。

そこで已むを得ず獣人どもは、自己保全の策として、工事を妨害したのであった。

「だがツクヅク考えてみると、麗人達の文明も、俺らの文明も大したものじゃアねえ。