Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 146 725 caractères · 298 écrans

Aozora Bunko

「近江屋さん、とんだ事でしたねえ、十八や十九で、人手に掛っちゃ、親御さんの身になっては、諦め切れなかったでしょう」

「有難うございます。親分さん、それにつきまして、なんとか下手人を捜し出して、娘の敵が討ってやりとうございます。そう申しちゃ何ですが、入費はどんなに嵩んでも構いません。出来ることなら今日にもその男を縛って、獄門に上る顔が見てやりとうございます。こんな事をお願いするのは江戸中にも銭形の親分さんの外にはございません。御見かけ申して参りました」

「近江屋さん、それは何とも申上げようのないお気の毒なことだが、困ったことには、お上の御用を聞く者にも、縄張のようなものがあります、――あの辺は二合半坂の市蔵親分が睨んでいるからあっしが出しゃ張っちゃ面白くないだろうと思うが」

銭形平次はすっかり尻込みしてしまいました。そうでなくてさえ近頃は評判がうるさいので、江戸中の御用聞に、変な眼で見られるような心持がしてならなかったのです。

「でもございましょうが親分さん。二合半坂の親分さんはお才さんとかいう女の人ばかり責めて、肝腎の一番臭いのは見向いても下さいません」