Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans

Aozora Bunko

そんな事で疑われちゃ、間尺に合いません」

泣き出さぬばかりです。

お勝手の方を手伝っている、植木屋の倅重吉を呼び出すと、

「そんな事まで判りましたか、面目次第もありませんが、薄雲とはもう一年も前に手を切ったあっしで、今じゃ御出入先の囲われ者ですから、逢っても顔を見ないようにしていましたよ。――でもあの通り綺麗でしょう。妙に昔の事が思い出されて、擽ったくて困りました。へッ、へッ、お察し下さい、親分さん」

こんな事をツケツケと言うのです。

「昨夜はどこへ行っていたんだ」

「あっしですかえ?」

「…………」

平次はうなずいて見せました。

「申しにくいところで、ヘエ」

「どこだい」

「新情婦のところですよ。へッ、へッ」

重吉は無暗に頭を掻いております。

「気の毒だが、それを訊きたいよ」

平次は無反響な顔をして見せました。

「申しますよ。首と釣り替じゃ仕方がありません。――でも、黙っていて下さい。これが知れると、町内の若い者に袋叩きにされかねません」

「…………」

「言いますよ、言いますとも。弱ったね、どうも、その、実は、坂本町のお栄のところで、へッへッ小唄の師匠ですよ」

「宵から入り込んでいたのか」