Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

Lisez 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 195 604 caractères · 391 écrans

Aozora Bunko

去年、摩坡という地方から、青龍が天に昇ったという奇異があって、これ国家の吉祥なりと、改元されたものである。

また、司馬懿はよく天文を観るので、近年北方の星気盛んで、魏に吉運の見えるに反し、彗星太白を犯し、蜀天は晦く、いまや天下の洪福は、わが魏皇帝に幸いせん――と予言していたところなので、

「孔明三年の歳月を備えに蓄えて六度祁山に出づ」

という報に接したときには、

「明なる哉。これ蜀の敗滅、魏の隆昌。天運果たしてこの事をすでに告ぐ」

と、勇躍、詔を拝して、かつて見ぬほどな大軍備をととのえた。

出陣にさきだって、仲達は、

「かつて父を漢中に討たれた夏侯淵の子ら四人が、常に父を蜀のために亡った恨みを嚥んで切歯扼腕しております。ねがわくは、今度の軍に、その遺子四人を伴って行きたいと思いますが」

と、曹叡に奏して、その許しをうけていた。これらの四子は、さきに失敗を招いた夏侯楙馬などとは大いに質がちがっていて、兄の覇は弓馬武芸に達し、弟の恵は六韜三略を諳じてよく兵法に通じ、他の二兄弟もみな俊才の聞えがあった。

長安に集結した魏下諸州の精鋭は四十四万といわれた。そして宿命の決戦場渭水を前にして従前どおり布陣したが、祁山の蜀勢も、この魏勢も、戦いの回を追うごとに、その経験から地略的な攻究もすすみ、また装備や兵力は逐次増強さ