Classiques japonais avec furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lisez 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 195 604 caractères · 391 écrans
「あなたは一族の宗兄、かつは先帝から、孤を託すぞと、親しく遺詔をうけておられるお方ではないか。夏侯楙、すでに敗れ、魏の国難迫る今、あなたがそんなことを仰せられては、誰が総大将になって赴くものがいましょうぞ」
王朗もともに云った。
「将軍は社稷の重臣。ご辞退あるときではありません。もし将軍が征かれるならば、それがしも不才を顧みずお供して、命をすてる覚悟で共に大敵を破りましょう」
王朗の言にうごかされて、曹真もついに決意した。副将には郭淮が選ばれた。
曹真には、大都督の節鉞を賜い、王朗は軍師たれと命ぜられた。王朗は、献帝の世より仕えて、年七十六歳であった。
長安の軍勢二十万騎、実に美々しい出陣だった。先鋒の宣武将軍曹遵は曹真の弟にあたる。その副先鋒の将は盪寇将軍朱讃であった。
大軍すでに長安にいたり、やがて、渭水の西に布陣した。
王朗がいった。
「いささか思うところがありますから、大都督には、明朝、大陣を展開して、旌旗のもとに、威儀おごそかに、それがしのなすことを見ていて下さい」
「軍師には、何を計ろうとなされるか」
「白紙じゃ。何の計もない。ただ一舌のもとに、孔明を説破し彼の良心をして、魏に降伏させてみせる」