Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans
加賀絹五十匹
黄金百枚
水墨山水一幅
目録を手に、現品を展げて見較べながら、
『ほう。……さすがにな』
と、皺の中で、針のように細い眼が、キラと悦に入っていた。
そこへ、踵を次いで、浅野家からの使者という取次に、
『鄭重に、お通しいたしておけやい。――これこれ、浅野家は、左京介殿以上の御大身であるぞよ。粗略なく、褥を更え、茶器も、よいのを出せ』
それから又、用人の左右田孫兵衛には、
『むろん、酒肴の用意。わしも、衣服を更えて出よう。その間、宮内を出して、よきように、お執り持をいたせ』
こういう客迎えは、吉良家ばかりではない。高家衆は、それが収入で、職業なのだ。家老も用人も、それには万端手馴れている。
殊に上野介は、先に見えた訪問よりも、播州赤穂の城主という裕福家の方に、多分な楽しみを持っていた。
(伊予吉田の伊達ですら、これ位な音物をもって来た。とすると、浅野も、その辺は、あらかじめ当っておいて、後から使者をよこしたのだろう……)
すると、何れ位な気前を見せて来るか。――上野介は、想像がつかない程な期待をして、いそいそと、客間の方へ出て行った。
所が、応対は永くなかった。