Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

『これこれ、若いの、そう不粋なことを云うものではない。……そこらには、わしが贔屓の竹之丞もいる、また、曾根崎のお艶もいる、ここまで、一座を連れて来て、なんで遽に帰れようぞ。今宵は、何は措いても、升屋まで行かねばならぬ』

『升屋が、それほど、お大事か』

『遊びにも、見得もあり、義理もある。山科の浮大尽ともいわれて見れば……』

『ちッ!』

と、唯七は、唇を歯でかみしめて、

『浮大尽とは、誰の事。――大石殿には、廓の義理が大事か、われ等との固い誓いが大事か』

『これ』

と、大きく唯七へ眼を向けて、

『何を云うぞ。固い誓いは、夕霧にしたことじゃ。こんどの旅の戻りには、かならず、訪れようぞ、赤穂土産も見せようぞと、飛脚を出しておいたのが、いま思えば、不覚不覚。みんな、その土産も曾根崎でとられてしもうた。――せめて、顔だけでも、見せてやらずばなるまい』

『よいほどに、仰しゃりませ! 左様なたわ言を、よく吾々に申されたものだ』

『遊びの味というものは、常々、じめじめと心のうちに隠している腸をかくの通り、誰様にも割って見せるおもしろさにある。そう不粋を云わずに、どうじゃ唯七、わしと共に、これから、撞木町へ参ろうず』