Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

『……オオ、そうそう、今朝でした。今、茶を注ぎながら思い出したのだが、ここの家主、中島五郎作が見えましてな』

何事を話し出すのかと思えば、つまらぬ世間の雑事らしい。安兵衛は茶碗を取って、

『五郎作。……いつか内蔵助殿からも、ちらと承わったあの人物で』

『そうです。その五郎作が、やはり富豪根性でしょうな、誇らしげに云うのです。近いうちに、吉良上野介の茶会に招かれて参るのだと申して』

『えっ……』

安兵衛は、はっとして、自分をたしなめながら、

『吉良殿は、それ程、茶道に熱心なのでござるか』

『そうらしい。よく、催されまするな』

『ほ……』

又しても、彼はつい、胸から衝いて来る息を、大きく吐いた。

『その五郎作とやらは、吉良殿へ、よほど入懇と見えますな』

『いや、そうじゃないのです。五郎作の茶道の師匠に、四方庵と申して、山田宗という宗匠がある、御老中小笠原佐渡守のお抱えで。――上野介殿も、その四方庵の門について茶を学ばれたのです。で……五郎作が招かれたのは、四方庵の同伴として呼ばれたのでしょう。でも、よほど誉れと思っているらしく、ひどく欣んで居りました』

『はははは。やはり高家といえば、五郎作ほどの富者でも、招ばれる事を、それ程に思うのでござろうか』