Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

『うむ、よく分った』

大きく、頷いて云った。

『――御老中へ、そちの意見、取次いでとらせる。暫時、相待て』

二人は、出て行った。

だが、すぐ戻って来て、

『伝八郎、そちの気持はよう分るが、御老中のお力にも及ばぬとの事だ。お取次ぎしてみた所で、無益らしいと申される』

伝八郎は、膝をにじり出して、

『上様の思召であり、御老中の評決とあらば、是非に及ばぬ事です。然し、その間に、何人かの御一存で決着いたしましたものとすれば、正しい御政道とは申されませぬ。外様衆の存じ寄りも如何かと思われますし、世上も、奇怪に考えましょう。諄いようで、畏れ入りますが、伝八郎事、強って申し張って、うごかぬ由を、いまいちど、御進言ねがいまする』

先刻のつよい語気ではない代りに、諄々と、正義を主張して、正義の為には、食禄を賭しても――という覚悟のほどが、静かなことばの裡に見えていた。

『左程までに申すならば……』

と、若年寄の二人は、再び起って、御用部屋へ、その旨を伝えた。

老中たちのうちでも、伝八郎の説に、

(至極――)

と感動していた者もあるので、

『彼の申し条も、理のある事、この上は、やむを得まい』