Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ろうごくのはなよめ
牢獄の花嫁
吉川 英治
Lisez 牢獄の花嫁 (ろうごくのはなよめ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 213 caractères · 325 écrans
「お世継の問題で、六万石のお国許の浮沈にかかわる一大事なのです。この羅門も、かねてご依頼をうけていることゆえ、安閑と、よそごとに眺めてはおられません」
「そうそう、いつか承った。龍山公のお血統を探すについて、尊公が内々その詮議を仰せつかっているというような話を――」
「されば、それについて、非常に心をいためておるが、昨年来当奉行所に関り合って、意外な難事件に携わったため、その方がすっかり捗らずにいるのです。こんどのご出府には、まず何よりまっ先に、そのお詫びからいたさねば気がすみません」
「ご尤もな心配じゃ。しかし、幕府の方は、御老中や要路の役人方へ、相応な黄白をもってご挨拶いたせば、まだ二年や三年のご猶予はして下さると思うが……」
話しているところへであった。
「羅門様、ご書状です」
と、下役の者から、届けられた一通の密封。――はっとして、羅門の顔が紅くなった。
「オオ、龍山公から。たった今、噂をしていたところ……」
と、押しいただいて、封を切った。
紛れもない、直筆。前黄門の品位のたかい書風であり、それに、有名な能筆なのですぐに分る。
「お使者の方に、相違なく、明夜は参上いたしますと、お答えしてください」