Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ろうごくのはなよめ
牢獄の花嫁
吉川 英治
Lisez 牢獄の花嫁 (ろうごくのはなよめ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 213 caractères · 325 écrans
これからも、そんな隔てを捨てて、お互に、励まし合おうじゃないか」
「加山、よく言ってくれた。おれはともすると、意志の脆い性質の弱点が出ていけない。これからも、鞭を打ってくれい」
「おれこそ、欠点の多い人間だ。頼む」
二人は、敗地に立つたびに、友情を強めた。感激の手を握り交わして、難路の踏破を誓った。
「さ、すぐに彼奴を調べてみよう」
「無論だ」
と、自身番へ戻って、錆ついた捕物道具が並べてある狭い部屋へ、預けておいた藍弁慶の男をひき据えた。
「おい! 顔を上げろ」
「ヘイ……」
と、男は素直に顔を上げた。
「貴様は連れのあの侍と、どういう縁故のある人間だな。まず、それから申せ」
「連れ?」
と、すこし変な顔をして、
「旦那、あっしに、連れなんざありませんぜ」
「偽りを申すな。あの博物会の中から一緒に出た侍は、貴様の連れに相違あるまい」
「うふッ」
と、彼は吹き出しかけたが、二人の怖ろしい眼に出会って、ぐっと、その笑いを嚥みころしながら、
「冗談じゃございません、あれや、あっしが朝から目につけて来た鴨なんで。……へへへへへ、旦那方だって、よくご存じのくせに、お人が悪うございますぜ」