Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans

Aozora Bunko

「たとい勘当いたされましても、あなた様はやっぱり私の父上、お館様は私の主君、父上の大事、殿の大事を、右門、計らず耳に入れたからは、申し上げねばなりませぬ……父上、一大事でござりまするぞ!」

「この老人の一大事なんど、耳にしようとは思わぬが、主君の御大事と聞くからには打ちすて置く訳にも参るまい、していったいその大事とは?」

「他でもござらぬ、お館様を日夜淫酒に誑かす、あの大奥の奇怪の女、女の素姓がわかり申した!」

「…………」

邸内はしばらく沈黙した。息詰まるような沈黙である。

その時ギギーと小門の戸が内から細目に開けられた。

「右門、許すぞ迅く入れ」

「はッ」と右門は一礼して、開いた小門から躍り込んだ。

「見れば門外のあの多人数、あれはいったい何者じゃ!」

「遊侠の人々でございます――私がここまで来られましたも、あの人々があったればこそ。私の恩人でございます」

「ふうむ」と甚五衛門は頷いたが、「詳細いことは奥で聞く、門外に大勢屯しては、主君への聞こえも恐れ多い。皆々門内へ入れますように」

こう云いすてて甚五衛門はスタスタと奥へ入って行った。

「さあさあ皆の衆お入りなされ」