Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans

Aozora Bunko

「死んでくだされ死んでくだされ!」

とお吉は鎌を差しつけ差しつけ狂気のように叫ぶのであった。

「死にたければ汝死ぬるがよいわ!」

初めて本性をあらわしてこう紋十郎は一喝した。

「葡萄大谷がそれほどよくば葡萄大谷の土になれ! これお吉この兄はな、いかにもお前の云う通り神保方に頼まれて、弾正太夫に弓引く者じゃ! この乱れた戦国の世にそれが何んの悪かろう。良鳥は名木に巣食い佳士は名士に頼る。弾正太夫というたところでたかが我々賤民の長じゃ。それに比べては神保様は足利将軍より許されて飛騨を領する国司大名じゃ。自ら身分に高下がある。そうして俺はもうつくづくここにいるのが厭になったのじゃ。獣や不具者を引き連れて旅から旅を巡って歩く面白くもない見世物商売。そうして部落へ帰って来れば何彼と詰まらない用事ばかり。幾十年これから生き延びたところで生涯賤民で終らねばならぬ。――ところで船津の神保様へ従えばすぐに立派な武士になれ、その上知行もくだされる筈。連れてお前も武士の妹と多くの人に尊敬され、肩身広く浮世を暮らすことが出来る。何んと素晴らしい出世ではないか! 妹は兄に従うものじゃ! さあもう何んにも云わぬがよい!」