Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans

Aozora Bunko

「洒落臭え!」

と刀も抜かず、粂太郎は二度ほど身を躱したが、一足飛び込み入身になると、酒兵衛の刀をぎ取った。

「エイ」と払うと首が落ちた。同時に「ヤッ」と云うお銀の声。振り返って見ると太鼓の胴左、胸を突かれて斃れるところだ。

とても敵わないと思ったか鎌髭の権は山手の方へ雲を霞と逃げて行った。

「へ、脆い奴らさな」

粂太郎はにっとセセラ笑った。

「あれで追剥ぎも凄じいよ」

お銀は匕首を拭いながら月に向かって嘯いた。

「お銀さん!」

と粂太郎は、愉快そうに声をかけた。

「え、粂さん、何かご用?」

「只者じゃねえと思ってはいたが、いやもう度胸のいいことは!」

「妾もそうさ、一眼見た時から、商人じゃないと睨んでいたが、思うに優した冴えた腕前、ほんとに妾ア惚れたよ」

「初心な娘、初心な商人、もうこの役は止めにしようぜ」

「そうさねえ、それがいいよ」

「お前の肩書きを聞かせておくれ」

「そういうお前さんの戒名も」

「それじゃ俺から宣ろうか」

「女は受身、妾から云おう」

お銀はニヤリと笑ったが、

「妾ア真実傾城上りさ。そうしてやっぱり泥棒さ。傾城の小銀たア妾のことだよ」

「おおそれじゃ、妙高山に……」