Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans

Aozora Bunko

「頭、そいつあいけません。あなたの方には用はなくとも先方には用があるのでしょう」

「ではそれは本当のことか?」

「何んの嘘を云いやしょう。百も儲かる話じゃねえ。ひっ叱られるのがオチでさあね」

「ふうむ、どうも可笑しいな、で、人数はどのくらいある?」

「駕籠が二挺にお供が二十人、金紋先箱えらい見識です」

「駕籠の中がお使者だな。つまり正使と副使だろう」

「ところが一挺は女駕籠です」

「なに女駕籠? 解せないの」

「進物箱が十行李もあって、十人の家来がエッチラオッチラ、大汗流して担いでおりやす」

「進物や女駕籠はどうでもいい、まこと木曽家のお使者なら、うっちゃって置くのも気の毒だ」

「へえ、さようでございますとも」

「俺も根からの泥棒じゃねえ。これでも越後の上杉家では五千貫取った歴々だ。使者の扱いぐらい知っている。早く客殿を掃除しな」

「へえ」と云うと鳥市は、鳶のように舞って立ち去ったが、山寨の中には女もいる、それらの女どもに手伝わせ、いつもは用のない客殿を、掃除する音が聞こえて来た。

ややしばらく間を置いて、いよいよ使者が着いたのでもあろう。玄関の方が騒がしくなった。

「どう考えても解せないことだ。