Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans

Aozora Bunko

此方二人はこう云われてはたとばかりに当惑したが、しかし才子の人丸である、そこは如才なく一礼すると、

「これはこれは地丸左陣殿、わざわざのお見送りお礼申す。実は少しく思うところござって至急木曽へ立ち帰りますれば、その辺よろしくご斟酌の上構わずお引き取りくだされますよう。無断退去は不都合とは申せ、それにも仔細のござること、しかし細々申さずともそこは賢明の地丸殿のこと、ご推量くださるでござりましょう」

すると地丸は大口開け面白そうに哄笑したが、

「これはよくぞ申された、仔細あってのご退去とあれば止めだて致すはかえって失礼、ご随意にお退去りください。しかし拙者の察するところ木曽へお帰りではござるまいがな」

「いや木曽へ立ち帰ります」

「それにしては方角が違う」

「ははあ方角が違いますかな」

「木曽は南へ当たっております」

「さようでござるかな、では追々、南へ参ることに致しましょう」

人丸左陣は苦しまぎれに人を食ったような返辞をする。

「その図々しさがあればこそ贋使者となっても参られた筈、地丸左陣感心致した」

すると今度は人丸左陣が大口開けて笑い出したが、「さては贋使者と見抜かれたかな。