Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans
が泣きながら、「返せ」と叫んでいる! しかも盗まれた品物といえば、古風な勾玉と管玉だという! そうして二人の乙女はといえば、白の浄衣に緋の袴を穿き、髪をみずらに取り上げている! 巫女さながらの姿である!
さすが大胆な鳰鳥も、一種の鬼気に襲われて、彼女は思わず呟いた。
「いったいここはどこだろう? 駒ヶ岳には相違あるまいが、いったいなんという所だろう? そうしていったいこの乙女達は、どういう身分の者だろう? ……妾は木曽へ帰りたくなった」
乙女達はいつまでも泣いていた。悲しそうに悲しそうに泣いていた。そうしてその声は谷にこもり、また山々に反響し、木精となって返って来た。
と、急に乙女達は泣き止んだ。それから一人がこう云った。
「ね、参りましょうよ、また明日」
するともう一人が頷いた。「ええ参りましょうよ、また明日ね」
で、二人は歩き出した。しかし気がついて立ち止まると、鳰鳥の方をじっと見た。
「お美しいお方でございますこと。……どちらからおいででございます?」一人の乙女がこう云ったが、その声には一種の威厳があった。
「ハイ」というと鳰鳥は、思わず軽く一礼した。