Classiques japonais avec furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lisez 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 335 908 caractères · 669 écrans
要するに兄妹二人の者は、爾来歴史の表面へは、その姿を現わさなかったが、裏面においては活動し、とりわけ宗教界思想界に、活動したものと思われる。
花村甚五衛門に至っても、同じく歴史の表面へは、その姿を現わさなかったが、その後秀吉の客将となり、竹中半兵衛や黒田如水軒と、絶えず行動を一にし、秀吉の帷幕に参していたそうで、「中津川の智嚢」と綽名されたのは、この人物だったということである。
「講談雑誌」連載終了時における結末
(「生産だ!」の項の最後よりつづく)
周章した大物主
「どうしたものだ、どうしたものだ。心配で俺は体が顫える。どうかしなければならない、どうかしなければならない!」
大物主は呻くように云った。
「ごもっともでございます。ごもっともでございます」
山津主は笑止らしく、
「だがもう手遅れでございます。どうすることも出来ません」
ここは麗人国の城主の居間で周章てきった城主大物主と、腹心の老臣山津主とが、人を避けて密議に耽っていた。
「こんな手違いになろうとは、俺は夢にも思わなかった。姫だと思ったのが鳰鳥で、鳰鳥だと思ったのが姫だとは! そうして姫は敵の手に渡り、鳰鳥奴は逃げてしまった! どうしたらいいのだ、どうしたらいいのだ」