Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいあん

明暗

夏目 漱石

Leggi 明暗 (めいあん) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 322.590 caratteri · 645 schermate

Aozora Bunko

「その時あなた方は二人がかりで秀子さんを苛めたでしょう」

「苛めやしません。あいつが耶蘇教のような気を吐いただけです」

「とにかくあなたがたは二人、向うは一人だったに違ないでしょう」

「そりゃそうかも知れません」

「それ御覧なさい。それが悪いじゃありませんか」

夫人の断定には意味も理窟もなかった。したがってどこが悪いんだか津田にはいっこう通じなかった。けれどもこういう場合にこんな風になって出て来る夫人の特色は、けっして逆らえないものとして、もう津田の頭に叩き込まれていた。素直に叱られているよりほかに彼の途はなかった。

「そういうつもりでもなかったんですけれども、自然の勢で、いつかそうなってしまったんでしょう」

「でしょうじゃいけません。ですと判然おっしゃい。いったいこういうと失礼なようですが、あなたがあんまり延子さんを大事になさり過ぎるからよ」

津田は首を傾けた。

百三十三

怜俐な性分に似合わず夫人対お延の関係は津田によく呑み込めていなかった。夫人に津田の手前があるように、お延にも津田におく気兼があったので、それが真向に双方を了解できる聡明な彼の頭を曇らせる原因になった。