Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

めいあん

明暗

夏目 漱石

Leggi 明暗 (めいあん) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 322.590 caratteri · 645 schermate

Aozora Bunko

「だから注意するんだ。僕の攻撃はいくらでも我慢するが、縁もゆかりもない人の悪口などは、ちっと慎しんでくれ、こんな所へ来て」

「厭に小心だな。おおかた場末の酒場とここといっしょにされちゃたまらないという意味なんだろう」

「まあそうだ」

「まあそうだなら、僕のごとき無頼漢をこんな所へ招待するのが間違だ」

「じゃ勝手にしろ」

「口で勝手にしろと云いながら、内心ひやひやしているんだろう」

津田は黙ってしまった。小林は面白そうに笑った。

「勝ったぞ、勝ったぞ。どうだ降参したろう」

「それで勝ったつもりなら、勝手に勝ったつもりでいるがいい」

「その代り今後ますます貴様を軽蔑してやるからそう思えだろう。僕は君の軽蔑なんか屁とも思っちゃいないよ」

「思わなけりゃ思わないでもいいさ。五月蠅い男だな」

小林はむっとした津田の顔を覗き込むようにして見つめながら云った。

「どうだ解ったか、おい。これが実戦というものだぜ。いくら余裕があったって、金持に交際があったって、いくら気位を高く構えたって、実戦において敗北すりゃそれまでだろう。だから僕が先刻から云うんだ、実地を踏んで鍛え上げない人間は、木偶の坊と同なじ事だって」