Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

と新田先生は、喜びに声をふるわせて言った。

「うん、これなら、まず使いものになるわい」

蟻田博士は、死んだ火星人の体を、前かがみになって、よく見ながら言った。

「蟻田博士、そのあたりに、もっと火星人がおればいいのですがねえ」

と、新田先生は、ガスピストルを手にして、ものたりない顔で、あたりを見まわした。たった二、三発撃ったくらいでは、あまりにもの足りない。

「火星人よりも、そこに倒れている大江山課長を助けてやれ」

博士は地上を指さした。

「そうだ、大江山捜査課長が、火星人にやられていたのでしたね。ガスピストルが、あまりよくきくものだから、つい忘れていました。失敗失敗」

と、新田先生は赤い顔をした。

そこで二人はまず第一に、気をうしなって倒れている勇敢な大江山課長をだきおこし、背中をさすって、えいと活を入れた。

「ううん、ああ、さあ来い!」

課長は、きかない体をむりに動かして立とうとする。

新田先生は、それを押さえて、

「大江山さん、そう興奮しないで気をたしかにもって下さい」

と言えば、課長は先生を見るより、さらに強く興奮して、

「いや、放せ。火星人などに負けてたまるものか。