Classici giapponesi con furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate
よくもおおぜいの部下を殺したな。日本人は、最後の一人となっても戦うぞ」
と、なおも先生に、つかみかかろうとする。
「大江山さん。そんなに興奮しちゃいかん。わたしだ、新田ですぞ」
「新田だ? 新田の声のまねをしても、きさまは火星人だ」
「ちがう、ちがう」
蟻田博士が、ふと気がつき、
「おい、新田、火星人とまちがえられるのは、その服装がいけないのだ。もう火星人はいないから、服装をぬいだがいい」
「ああ、なるほど。どうも今日はあわてていけない」
と、新田先生はあわてて帽子をぬいだ。
帽子をぬげば、ははあ新田先生だなと、誰でもわかる。大江山課長も、そこではじめて、ほんものの新田先生に、かいほうされていたことに気がついた。
そこへ、先生と博士が寄って来て、傷口に、マントを破って、かりの繃帯をする。
「これは新田先生、たいへんめずらしいが、どうしたのかね」
「いや、お話をすれば長い話があるのです。しかし、短く言えば、課長、喜んで下さい。蟻田博士が、火星兵団の奴らをやっつける、すばらしい熔解ガスを発明されたのです。そこらにころがっている赤黒い怪物は、みんな蟻田博士の発明された十号ガスのため、やっつけられてしまったんです。