후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 241,861자 · 480화면
五
「声をたてますよ! 声をたてますよ」
門之丞は無言。ニヤリッと笑って、片膝立てた。まさに獲物をおそわんとする豹のごとく……。
五
いつもはつぎの間に、侍女のひとり二人が寝泊りするのだけれど、ひとり夜更けに起きて物思うようになってからは、それも何かとうるさいので、このごろは遠ざけて、近くに呼びたてる人もない。
でも、萩乃は、それを見せては、弱身になってつけこまれると思ったから、さも隣室に人ありげに、
「浦路や、浦路! 桔梗! これ、桔梗はいないの? ちょっと起きておくれ」
と、あわただしく、だが低声に呼びたてた。
しかし、門之丞もさるものです。
前もってそこらの部屋部屋をすっかりのぞいて、近くに誰もいないことをたしかめてある。
しずかに立ちあがった。血走った眼で萩乃をみつめて、ソロリ、ソロリと近づいてくる。
「お嬢さま、萩乃様……」
と、うわずった声です。
「この望みさえかなえば、わたしは、八つ裂きにされてもいといません。もとより、主君の奥方様ときまったお方に、かような、だいそれた無態を言いかけます以上は、その罪万死にあたることはよく承知しております。しかし――しかし、萩乃さま、人間命を投げだせば、何もこわいものはござりませぬ。