후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 241,861자 · 480화면
壺のふたを持ちあげかけた左膳の手は、そのまましばらくとまっていたが、
「おい、安公! 餓鬼ア雀ッ子といっしょに起きるものだ。やいっ、用がある。起きろっ!」
「あい、なんだい。父。起きたよ」
「起きてやしねえじゃねえか」
「耳は縦になっていても横になっていても聞こえるよ」
「アレだ。ちょっと本郷の妻恋坂へ走って、司馬道場のお嬢さんへこの手紙を渡してこい」
「なアンだ、何かくれるのかと思ったら、ちえっ、おもしろくないネ。三銭切手の代用か」
チョビ安がしぶしぶ床を出た時。
恨みをこめて、ジロリと左膳を流し見た彼女の眼には、いっぱいの涙があふれて今にも落ちそうでした。
ちょっとしらじらとした空気が、室内に流れた。
チョビ安は寝ぼけまなこをこすりながら、裏手の井戸端へ顔を洗いに、ガタピシ腰高障子をあけて出ていった。
半鐘の音はいつしかやんだようです。夜はもうすっかり明けはなれている。
あの手紙を萩乃へとどけておいて、自分はモウすぐにも埋宝個処へ旅に出ねばならぬ。
オオそうだ、こうしてはいられぬ、壺中の秘図をとりだすのが第一だった、と。
心づいた左膳が、ふたたび、こけ猿のふたに左手をのせて、その、奉書を貼りかためたふたを持ちあげようとした時だ。