후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
胸を撫で下ろしながら、またムク犬が追っかけて来やしないかと、キョロキョロと逃げて来た方向を見廻して、万一その辺からワッと面を出した時分には、直ぐにその火の見の半鐘のかかった梯子へかけ上ろうとする用心は、かなり抜からないものです。
「はははは、まず人に見られなくってよかった。夜這に出かけて犬に追っ飛ばされた図なんぞは、あんまりみっともいいもんじゃあねえ、仲間の折助どもに見られでもしてみろ、いいかげんお笑いの種だ」
と言って、金助は自分で自分を嘲笑いをしました。この独白によって見ると、金助は誰かの頼みを受けて駒井能登守の挙動を探りに来たものではなく、その目的は全く別なところにあることがわかります。全く別なところというのは、つまりこの屋敷へ夜這に来たものなのでありましょう。毎晩のように夜這を目的に来てみたけれども、犬がいるために近寄れないのを、今夜は犬がいなかったために、屋敷の中へ忍び込むことにおいてある程度まで成功したものらしくあります。ところがその成功の途中で、また犬に追っ飛ばされたものと見なければなりません。
「ちょっ」
金助は舌打ちをして多少いまいましがったけれども、