일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠4

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면

아오조라 문고

十

無論ムクはそれに劣らず走せ出しました。

十

その夜の騒ぎが、駒井能登守の許へ注進されると、能登守は衣裳を改めて出勤し、役向の差図をしました。

それが済むと能登守は自分の邸へ帰って来ました。邸に帰って、客間の中に柱を負うて一人で坐っていました。前には桐の火鉢を置いて、それには炭火がよく埋けてあります。そこへ坐って憮然としていた能登守の面には、なんとなく屈托の色が見えます。なんとなく心の底に心配が残っているもののようです。

「君、お君」

と、やがて能登守は、あまり高からぬ声でお気に入りのお君の名を呼びました。いつもならばその声を聞いて、直ぐに次の間から返事のあるべきお君の声が聞えませんでした。

能登守は重ねて呼びはしませんでしたけれども、所在なさそうにホッと息をつきました。斯様に物案じ顔に頼りのない様子は、能登守としては珍しいことであります。

破牢の責任をそれほど強く感じたものか、それとも江戸表に残し置いた奥方の病気が急に重くなったのでもあるか、そうでなければほかに何か軽からぬ心配事が起るでなければ、こうまで打沈むはずはないのであります。

と言っても、そのほかに能登守を憂えしむべきほどの大事は思い当らないのであります。