후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
十一
「そりゃお前さん、よくよくの事情があるらしいね、手形を失くしたというのは嘘で、持たずに逃げ出して来たんだね、それで、どうやら追手がかかるものらしく、外へも出ないで隠れている様子が、あんまり痛々しいから、お前さん、ひとつ助けておやりよ、女のような優しいお侍だからかわいそうになってしまう」
十一
その翌朝になっても雨はしとしとと降っていましたが、それにも拘らず宇津木兵馬は、駕籠を雇ってこの宿を立ち出でました。
兵馬は合羽を着て徒歩でこの宿を出て、尋常に甲州街道を下って行くのでありましたが、兵馬とお君の駕籠がこの宿を尋常に出かけた前に、まだ暗いうちに同じくこの宿を出でて、東へ向って下った二人の旅人がありました。
前のは旅慣れた片手の無い男で、あとに従ったのは前髪の女にも見まほしい美少年。前のはがんりきの百蔵で、後のは昨日三番の室で関所の抜け道を問うた少年であります。
兵馬お君の一行が、本街道の関所のあるところを大手を振って通るのに、がんりきと美少年は裏へ廻って、関所のない抜け道を通ることが違っているのであります。
本道を通ることは例外で、抜け道を通ることのみがその本職であった百蔵は、こんなことには心得たものです。