일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠4

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면

아오조라 문고

大菩薩峠

一

一

お銀様は今、竜之助のために甲陽軍鑑の一冊を読みはじめました。

「某は高坂弾正と申して、信玄公被管の内にて一の臆病者也、仔細は下々にて童子どものざれごとに、保科弾正鑓弾正、高坂弾正逃弾正と申しならはすげに候、我等が元来を申すに、父は春日大隅とて……」

それは巻の二の品の第五を、はじめから、お銀様はスラスラと読みました。

竜之助がおとなしく聞いているために、品の第六を読み了って第七にかかろうとする時分に、

「有難う、もうよろしい」

「夜分には、また源氏物語を読んでお聞かせしましょう」

二人ともに満足して、その読書を終りました。お銀様は書物に疲れた眼を何心なく裏庭の方へ向けると、小泉家の後ろには竹藪があって、その蔭にまだお銀様の好きな椿の花が咲いておりました。お銀様はそれを見るとわざわざ庭へ下りて、その一輪を摘み取って来ました。重々しい赤い花に二つの葉が開いています。

「お目が見えると、この花を御覧に入れるのだけれど」

柱に凭れていた竜之助の前へ、お銀様はその花を持って来ました。

「何の花」

「椿の花」

お銀様はその花を指先に挿んで、子供が弥次郎兵衛を弄ぶようにしていました。