후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 264,133자 · 524화면
兵馬が寝ついたのを見て奇異なる武士は、また以前の座へ立戻り、何をしているのかと思えば、紙を裂いて、しきりに紙撚をこしらえているのであります。
自分の蒲団は兵馬に着せてしまっているから、この武士の横たわるべきものはありません。半畳ほどの渋紙をしいてその上で、紙撚をこしらえて、眠いということを知らないもののようです。
何十本かの紙撚をこしらえてしまうと、そこにはもはや紙撚にすべき紙がありません。その時この人の座右の書冊、それは「安政三十二家絶句」というのを手に取ると、その中の紙をメリメリと引き破り、幾枚か引き破ってそれをまた細かにし、細かにしてまた紙撚をこしらえはじめたのであります。
この人がこうして一心不乱に紙撚をこしらえていると、この室の一隅、兵馬の寝ている隅とは違ったところの羽目板が、微かな音でトントンと二つばかり鳴りました。
羽目をトントンと叩いた音は、到底そのつもりでいなければ聞けないほどの微かな音でありました。けれども、紙撚をこしらえていた奇異なる武士は直ぐにそれを聞きつけて、坐ったまま耳をその羽目の合せ目の透間へ着けてしまいました。
「まだ起きてか」