후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
三十四
今の彼は切り詰めた余裕のない生活をしている上に、周囲のものからは、活力の心棒のように思われていた。それが彼には辛かった。自分のようなものが親類中で一番好くなっていると考えられるのはなおさら情なかった。
三十四
健三の兄は小役人であった。彼は東京の真中にある或大きな局へ勤めていた。その宏壮な建物のなかに永い間憐れな自分の姿を見出す事が、彼には一種の不調和に見えた。
「僕なんぞはもう老朽なんだからね。何しろ若くって役に立つ人が後から後からと出て来るんだから」
その建物のなかには何百という人間が日となく夜となく烈しく働らいていた。気力の尽きかけた彼の存在はまるで形のない影のようなものに違なかった。
「ああ厭だ」
活動を好まない彼の頭には常にこんな観念が潜んでいた。彼は病身であった。年歯より早く老けた。年歯より早く干乾びた。そうして色沢の悪い顔をしながら、死ににでも行く人のように働いた。
「何しろ夜寐ないんだから、身体に障ってね」
彼はよく風邪を引いて咳嗽をした。ある時は熱も出た。するとその熱が必ず肺病の前兆でなければならないように彼を脅かした。
実際彼の職業は強壮な青年にとっても苦しい性質のものに違なかった。