후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
はいくへのみち
俳句への道
高浜 虚子
高浜 虚子의 俳句への道(はいくへのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,608자 · 120화면
が、その景色を叙したのは、芭蕉の心がその景色を叙さねばならん衝動に駆られたのである。我らがこの句を咏じて感動するのは、その景色に感動するばかりでなく、芭蕉の心に感動するのである。譬えてみれば此処に一本の木がある。その木は地上に出ている部分だけを人は眺めているが、同じ深さにその根は地中に蟠っているのである。幹や葉のみを見て全部と思うのは間違い、根も捜ってみなければ木というものの本体は分らない。俳句も同じ事、その詠ぜられたところのものを味うばかりでなく、その詠ぜなければならんその人の心、即ち木の根に当る部分をも考えてみねばならぬ。歌であるならばその幹や枝のはびこっている様も叙し、同時にその根の蟠っている様も叙するので、よくその全体の様が分るわけであるが、俳句はその地上に出ている部分だけを叙して地下の部分は叙さない。唯、その場合秀でたる作者は地下の部分を連想すべく地上の部分を叙する。また、秀でたる鑑賞家は、地上の部分を見て直ちに地下の部分を想像する。俳句にはそういう事がおのずから約束されておる。
和歌に馴らされた人が俳句を見る場合は、味のない叙景というであろう。