후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
「どうぞ。お待ち申し上げておりました」
三つ指をついて若いお小間遣いがうやうやしく迎えた。
上へ上がった。
ところどころに明かり取りがあって雪明りが仄かな光を落としている長い長い廊下をいく曲がりかしていちばん奥までやってきたとき、
「どうぞこちらへ」
座って女中が襖を開けた。
炭火の匂いが匂ってきた。
十五畳の座敷のところどころに火鉢が置かれ、いい塩梅式に部屋は暖められていた。
床の間の南画の山水の前に寒牡丹が活けられ、厳かに大小の刀が刀掛けに掛けられていた。
「忠勇」と大書した佐久間象山の大額が、厳めしく欄間にかかっていた。
今松は床の間の寒牡丹の花の姿に、まだ見ぬ未亡人の妖艶な姿を思って、ひそかに心濡れるものをおぼえていた。
目八分に香煎をささげて女中が持ってきたほか、しばらく誰も出てこなかった。
「どうです、兄さん立派でしょ」
静かに雪の降り積む音が聞こえてくるガラス障子を越して見える数寄を凝らしたお庭の築山へ目をやって桃輔は、まるで自分が作えでもしたかのように自慢した。
「まったく立派なお屋敷でしょ、こんなお宅たァ思わなかったでしょうあんた」
さらに桃輔は言った。