후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
講釈合戦
一
「ア、そうだった」
また今松は起き上がった。
「もうあの旦那方の御祝儀、床の間から下げてもよかろう」
いったいいくら入っているだろう。
さすがにちょっと楽しみだった。ソッと手に取り上げてみた。
馬鹿に軽かった。
お紙幣だなこれは。
怖いものでも見るように、ソーッと紙を開いて見た。
「……ア……」
思わず今松は小声に叫んだ。
ただ、真っ白なる紙包みばかり――お捻りのなかには百も入っていなかった。
「ウーム。どこまで粋なお客だろう」
今松は捻った。
講釈合戦
一
あくる晩、「小夜衣」の蛤吸物を伺ったとき、もう例の三人の旦那衆の姿は見えなかった。
翌朝早く十国峠から箱根のほうへ行ってしまったということだった。
今夜もお客はよろこんで聞いてくれ、二円近い御祝儀がもらえた。
「小夜衣」を読み終る頃までに、今松は大湯へ行く道の貸本屋でいろいろの講釈本を借り出してきて、泥縄のような勉強をはじめた。
といっても落語家のこと。
「荒木又右衛門」や「宮本武蔵」の本はいっさい、借りてこなかった。
なるべく、人情噺にもありそうな「梅若礼三郎」とか「佐原の喜三郎」とか「め組の喧嘩」とか「敷島文庫」