후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
三
「オイ誰か。楽屋へ行って。今松にあとで宿へ来いと言え。大した腕になりやがった」
おそろしく緊張した顔でやっぱり拍手を続けながら、助六は弟子に言いつけた。
三
「しばらくでございました。御壮健でなによりでございます」
色変わりの羽織を着た今松が、最前はこちらが目を伏せていたので気がつかなかった、すっかり尾鰭のついた顔容で、しばらくして宿屋の敷居越しにいんぎんに手をついた。
「いや、いやいや」
相変わらずせっかちそうに幾度も幾度も小さく顎でお辞儀をしながら師匠は、照れているように目を顔を今松からそらしていた。
夜更けのランプの灯に浮いて、昔ながらの咽喉首のあたりの赤さが近々と見えた。
久し振りに見たその赤い咽喉首の、どんなにか今松、懐しかったことだろう。
ゴクリと思わず唾を飲んだ。
「いい腕になったなあ、お前」
そのときはじめて師匠が言った。
「東京へ連れてって少うしの間辛抱してくれりゃ、真打だ。立派な真打だぞ」
「…………」
ハッと師匠の顔を見上げた。
足かけ三年ぶりでこの師匠と弟子はジイッと顔と顔とを見合わせたのだった。
今夜ばかりは高座のようにニコニコ満面に笑みをたたえている師匠の顔だった。