후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
二
七分通り入っているお客たちが、一斉に手を叩いた。
桟敷へ芸者を三人連れてきている真赤な顔をしたお客様が、
「ヨ、待ってました色男」
とお酒の勢いで声を掛けた。
いけねえ。
へんな場当たりの人気があるんだ。
知れたもんじゃねえ、なにをやってやがるんだかあの野郎――。
いよいよ助六は全身を強ばらした。
ドキドキドキドキ胸の動悸が烈しくなってきた、まるで四十何年か前、初めて高座へ上がった晩のように。
「ようこそのお運びさまで――」
何年にも聞き覚えのある声が、静かにそのとき耳もとへ送られてきた。
助六の動悸はまた一層烈しくなった。
二
が、しかし――。
その助六の杞憂はまったくの杞憂に過ぎなかった。
昔の今松とは比べものにもなんにもならないうまさで、しかも、いつどこでおぼえたのだろう、『豊川利生記』。
「さても川越の河原町。煙草屋藤助方へ預けられました桐生屋伊右衛門の娘おりつは、現在己の夫の無実の罪で江戸は伝馬町の大牢へつながれております。こたび南のお係り大岡越前守さまが七日の日限り裁判で御苦労遊ばしておいでになる。寸時も早くこの川越をあとに、南のお役宅へ駆込願いをいたすべしと、日頃信ずる豊川様の夢知らせ、醒むれば是なむ南柯の一夢でございます」