후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
六
「もういい、帰れ」
ジーッと見ていた御隠居様はそのときまた呼子のような甲高い声を出して、号令を掛けた。
トトトトトトと潮の退くように、細目に開けてあった襖から先を争って十五匹ほどの黒猫は、先を争ってどこへか帰っていってしまった。
「よく馴らしたものじゃろう」
真っ赤に濡れている大きな唇をカッと開いて、顔中を口にして自慢そうに御隠居は笑ったが、なんとなく今松はまたゾーッとした。
「ヘイ」
とお辞儀をしながらも、またしてもお娘御哀れと心に深く思いめぐらさずにはいられなかった。
六
「さあ、猫どもがすみました。ではこれからゆるりと干してくだされ。のう冷えるからのう」
人間より猫のほうがよっぽど大切らしく、やがて御隠居はこう言うと、御自分から部厚な湯呑を取り上げた。
心得ているらしく桃輔が、それへ徳利のお酒を全部酌いだ。
「うん」
うなずいてグビグビと一気にあおって、
「サ、お前たちも大きいものでどんどんおやり」
ホホー、これは面白い。
初めて今松はそう思った。
黒猫の勢揃いは恐れ入谷の鬼子母神だけれど、茶碗酒の召し上がれる御隠居様なんかなかなか話せるというものじゃないか。