후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
二
二
米子から松江へ、境へ。
境から大社へ。
石見の津和野へ。
引き返してまた出雲の玉造へ。安来へ。
どこもかしこも不入りだった。
不入りにもなんにも、てんで問題にならない御難ばかりだった。
生まれて初めて今松は一座が八人でお客が五人――出演者よりお客のほうが三人少なかった興行を、五本松の唄で名高い関の岬で経験した。
「なんやこやつら損かけやがって、こんなもの掛けてやらなんだらよかった」
あからさまにそういう顔をして見せる興行師の仏頂面もマザマザと見た。
まるで朝になって懐中の乏しいお客を出てゆけがしに扱う女郎屋の奉公人のような、ひどいもてなしだった。
これも話には聞いていたが、今松には初めての体験だった。
一日半もなんにも食べられず、水ばかり飲んで過ごしたこともあった。はじめはむやみにお腹が減り、それからキューッと横ッ腹が痛み出してくるが、しまいにはただもう麻酔薬の注射でも打たれたかのよう、痛くもなんともなくなってしまった。前代未聞の怖ろしい体験だった。
辛かった。
苦しかった。
悲しかった。
しかし、そうやってひどい苦労に逢っていくたび、だんだん自分という人間の薄皮は一枚一枚、剥がされていくような心持ちがした。