후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
三
海老団治のほかには人間らしい奴が一匹もいないと、今の今まで考えていただけ今松は、いっそ自分が恥かしくなった。
「オオ、こら、どうも」
思いは同じだったのだろう、あわてて海老団治も頭を下げたとき、
「御無心があるのや、海老やん」
ズケリと麦松は言った。
「貸しとくなはれ、あんたのその手拭ひとつ、この六十円だけ、私、小出しに出しておきたいのやが、がま口を買ういうてももったいない。あんたのそれへ包んでいきたいのや」
「…………」
いやはやどうもあっけにとられて口も利けなくなってしまった今松と海老団治とをよそに、もういっぺんそのガッシリと積み重ねてある十円紙幣の大束を、悠々とはじめから一枚一枚勘定し直して風呂敷へ包み、引奪るように海老団治の古手拭を取り上げて六十円だけその中へしまうと、
「ほたら皆さんお先へ。大けに」
ボソッと麦松は出ていってしまった。
…………。
三
「マ、一杯」
いっそなにも彼も市が栄えてしまったあとの気軽さで、久しぶりに晴れ晴れとした顔つきを取り戻しながら今松が、手にした正宗の二合瓶を差した。
「ウム」
思いは同じ海老団治が、歯磨きの空缶のにわか仕立ての猪口でおどけたようにヒョイと受けた。