후리가나로 읽는 일본 고전
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
正岡 容의 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,226자 · 295화면
ところを、わずかにほめていてくれたんだろうが、じつにそれ以外のなにものでもまたなかったわけだったんだ。
しかし、しかし、いくら本筋であるとしても、お客さまは、ことにこうしたこの頃の戦争の最中のお客さまは、一日の疲れを笑いで洗い落として明日は二倍お国のために働きたく、いわばその元気の元を仕入れに寄席へおいでなさるのだから、そのお客さまたちに私のような石橋を叩いて渡るようなただコチコチの、盲縞みたような陰気な芸はおよそ御迷惑だったろう。
とすると仲間のほめるのもうそでなければ、だのにお客さまのよろこんでくださらない、したがって人気の立たないということもまた、あまりにもほんとうの話だろう。ああ、かくては誰を怨むせきがあるだろうか。
初めてこう悟ると、とたんにまたひとつ私は芋づる式に悟りましたね、そうだいままでの私は臭い芸はいけない、ケレンは慎もう、ひたすら、そればかり考えすぎたあげくが、本筋の芸はただ几帳面な味も素ッ気もないパサパサのものでいいのだと思い込んでしまっていた。いけない。それではいけない。悪くすぐりでなく、品好く、本筋であるうえに、もうひとつふるいつきたいほどその味が美味しいのでなければ……。